さきほど、やっと仕事をひとつ片付けてきました。
歩くと30分、電車でも30~40分というところだったので、(さて、どうしてでしょう?ヒント:駅からの距離と電車の待ち時間)自転車で行きたかったのだけれどあいにく今日は雨。
しょうがないなあとてくてく歩きました。
近所に花梨らしき木があります。形がそろっていないなんとなく不恰好な大きな実が唐突になっています。
いつも気になっていたのですが、今日は雨で落ちたきんもくせいのじゅうたんの上にごろりと転がっていました。
少しだけ坂になっているので実がおちて転がってきたみたいです。 実はおちたときについたのでしょうか、擦り傷がいっぱいついていました。
横目でちらりと見ながら通り過ぎました。 花梨はたべたことがないのです。それどころか、子どもの頃は花梨を見たこともなかった。 「友人から生のままではあまり食べないと聞いたことがあるなあ、青いままでもたべられるのだろうか。」と思いました。 次に、「木になっているものをとるのは泥棒だけれど、道に落ちたものだったらokではなかったかしら。でも、この花梨を手にもって歩いていたら泥棒したと思われるかしら。」と思いながら花梨の横を通り過ぎました。
さて、用事をすませての帰り道、花梨はごろりとまだそこにありました。 私は花梨をたべたことがないだけではなく実は手にとったことも嗅いだこともないことに気がつきました。
あの花梨、ひろって帰ってどんな香りなのか知りたいな。息子にも嗅がせたいな。とおもいつつ、でも手をだせないまま通り過ぎました。花梨は雨にぬれてころがっていました。
今すぐ決断すればとりにいける距離にあります。私の頭の片隅に、まだあの花梨があるのです。
と。。。。 ここまで書いて、「花梨の食べごろっていつだろう」と検索したら
魅惑的なブログにヒットしてしまいました。
新・日常的ヘンテコ道カタログ■ | 花梨:匂いの記憶(トラックバックさせていただこうと思います)
読んでいるうちに、どうしてもどうしても、どうしても、どうしても、どうしても 花梨の匂いをかぎたくなって雨の中でかけてきました。たぶん、こそこそおどおどした挙動不審な人だったと思います。私。
それで、今ここにその花梨があります。実の付け根のところが真っ黒く傷んでいるのでそれで落ちたみたい。まだ少し青いです。でもほのかに甘くてよい香りがしています。
今度花梨の持ち主らしき人にお会いしたら「落ちていた実をいただきました」とことわっておこう。 ふぅ。
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