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September 29, 2006

ありがとう

 サンポールがどうしても欲しい病にかかってしまって、遊びに来ていた息子の友達が帰ってから息子と一緒に駅前まで歩いてサンポールを買いに行った。息子は昼間にドロケイをやったから、足が疲れたと「ぶーぶー」。
6時頃になるともうこの辺りは暗い。無事サンポールをゲットして 駅前の長い道を歩いていたら、目の前をのそのそと横切る虫がいる。チョット見ると、茶色で私の一番苦手とする ゴのつく昆虫に似ているけれど、ぷっくりしたおなかとピョンピョンと飛ぶたくましい後ろ足。
コオロギだった。息子に、「コオロギだ!」というと、必死においかけて一匹ゲット。そのうちまた私の目の前に一匹。でも、息子はさっきとったコオロギを両手で捕まえているので「お母さん。とって!」「えー」と若干躊躇しながらも捕まえた。丁度帰宅する人と駅に向かう人たちがひっきりなしにあるいていて、中には薄暗い中で地面にしゃがみこんでいる私に足を止めている人もいた。
二人とも両手でコオロギを入れる空間を作って「ねえねえ。もしこれがゴ○ブ○だったらどうする?」とか「かまれないようにしないとねー」とか「あ、家に帰ってから二人とも手がふさがっているからどうやって鍵をあけようか」なんてホクホクと会話しながら歩いていたら、2メートルくらい前を歩いていた若者が突然ふりかえって、「あのー。すみません」と私に言った。
虚をつかれて私が「はい」というと、かばんのなかからごそごそとビニール袋を出して「コレ使いますか?」 どのくらいから私たちがコオロギを捕まえて歩いていることを知っていたのかな。「ありがとうございます」とお礼を言って二人でコオロギをその中にいれて家まで帰った。 なんだかうれしくてあったかい気持ちになった。 

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